重症筋無力症って聞いたことありますか?
神経の伝達異常で、脳からの指令が筋肉に正しく体に伝わらない病気です。
自分のカラダでの異常反応が原因のため、自己免疫疾患と言われます。
男女比は1:2で女性に多く、小児~青年期によく出ます。
症状としては次のようなものがあります。
①目がうまく開けない(眼瞼下垂)
②物を見たとき上下左右斜めなどにゆがんで見える(複視)
③あごが動かしにくい、噛みづらい(咬筋障害)
④首が動かしづらい(頸部の筋肉の障害)
⑤手足の筋力の低下
これらが特徴的です。
また、これらの症状は少し休むと改善して、またすぐ症状が出るなど1日で変動することがあるため、自分でも「疲れているのかな~」と思ってしまい気づきにくいし、なかなか周りに理解されにくいものです。
さらに、ほうっておくと食べ物を飲み込むことが難しくなったり、呼吸がしづらくなったりします。
バセドウ病(甲状腺機能亢進症)や慢性甲状腺炎につながることもあります。
判断は、わかりやすいのが血液検査です。
ちょっと言葉が難しいですが、抗アセチルコリン受容体抗体が90%の確率で見つかります。
また、胸腺(カラダの器官の一つ)異常が見つかることも多いです。
これは神経の伝達の問題なので、疲れやすくてマッサージとかを受けてもカラダが楽にならないという人は、こういった観点でカラダを見てあげることも必要です。
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