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執筆者の写真鍼灸塾アン

美容鍼のすゝめ

「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」と言える。


そうならば、天より人が生まれるには、すべての人はみんな同じ地位で、生まれながら上下の差別はなく、万物の霊(れい=長(おさ))である体と心の働きで、世界にある様々なものを手に入れ、それらで衣食住を満たし、自由自在に、他人を妨げることもしないで、それぞれが安楽にこの世を渡っていくのであろう。


しかし、この人間世界を広く見渡すと、賢い人がいて、愚かな人がいて、貧しい人もいて、お金持ちもいて、身分の高い人も低い人もいて、それらを見ると雲泥の差があると思えてしまうのはなぜであろうか。


その理由は非常に明らかである。


実語教に「人は勉強しないと知恵がない、知恵が無い人は愚かである」とある。


そうであるならば、賢人と愚人の別は、勉強するかしないかによって変わるものだ。


(※以後省略)



福沢諭吉の『学問ノススメ』の冒頭です。


最初の一文しかとりあげられず、人の差別をするななど誤用されることも多い冒頭文。


塾講師をしているとき、生徒に伝えたくて旧字をわかりやすく書き直していました。



福沢諭吉は、ただ勉強するのではなく実益のある勉強をしろと、この後に綴るのですが、


今回お話しするのは、美容鍼についてです。




美容鍼のことを良く知らない人も多いと思うので簡単に説明すると、


顔やその周りの筋肉を鍼刺激で動かしてあげることで、血流をよくする」ことです。


血流が良くなれば顔色が良くなりますし、筋肉の動きが良くなるということは表情が豊かになります。


筋肉は加齢や使わないことで衰えていきますが、それを動かしてあげると動きが良くなります。


そこから、ほうれい線(鼻から口元にかけてできる八の字のしわ)や、額などのたるみなどに対して効果が望めます。




美容鍼は、


女性専用のものとか、


美を追求する人のためのもの、


という、美容鍼を知っている人でもこのようなイメージが強い気がします。




ですが、私は女性はもちろん、男性にも美容鍼をすすめたいです。




メラビアンの法則といって、人は第一印象(見た目)に大きく影響を受けます。


人はおよそ7割近くを第一印象でイメージします。


人と会う仕事でもそうですが、プライベートでも他人と良い関係を築きたいと思うのは自然です。


印象が良いとそれが非常に築きやすい!


それはそうですよね。


誰だって、自分がこうなりたいとか、理想の人の近くにいられたら幸せです。




モデルのように美しくあれと言っているわけではないです。


そうなってくると顔の形はそれぞれですし、美しい顔に変わる!というのは美容整形の領域です。




表情であったり、元気さであったり、明るさであったり、良い印象はそれぞれですが、


笑顔や明るさを嫌う人は少ないです。


これらがあると、こんな人と仕事したいな、こういう人と付き合いたいな、というきっかけになります。




ですが、自分が精一杯笑顔のつもりであっても、顔の筋肉がきちんと動いてくれないとできません。


ひきつったようになってしまい、うまく笑えないこともあります。


これは単に筋肉がうまく使えていないからもあります。


そうして、笑わなくなって、また顔の筋肉が使えなくなって・・・と負の循環になります。



逆にしてほしいんです。



美容鍼を使って、顔の筋肉を動かしやすくして、日頃から笑顔でいる(ここ大事!)


印象が良くなり、肌つやが良くなる。自分に自信がつく(ここも大事!)


自信がつくと元気で明るくなる。笑顔が増える。(以下、正の循環)



何を求めるかは人によりますが、私は美のためももちろん良いですし、こういった視点で美容鍼をすすめます。




よくある質問で美容鍼は受けてどれくらい持つの?と聞かれます。


「個人差もありますが、3~7日くらいでしょう。」と答えます。


皆さんは「えー、それだけか~。」と思います。


顔やその周りの「筋肉」なので、使わなければ戻ります。




だから、使えばいいんです!


口元を美しくしたいのか、目を大きくしたいのか、肌色を良くしたいのか、


印象を良くしたいのか、笑顔を増やしたいのか、


それぞれの希望に合わせて、「この筋肉を日頃から意識して動かして!」と伝えます。



美容鍼でも宿題かよ!とつっこまれそうですね(笑)




勉強したら、その分知識や知恵になります。


筋トレしたら、カラダが作られます。


やらなければ、それらは落ちていきます。


無駄にしないためには使えばいいんです!


まぁ・・・美容鍼の場合は、もし戻ったとしても、相手への印象は残ります♪(笑)





こんな言葉もあります。


こうなれたかと思う存在になるのに遅すぎるということはありません

アラン・コーエン

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