足や背中の筋肉がつったことはありますか?
ふくらはぎがつるのを「こむらがえり」といいます。
漢字で書くと「腓(こむら)返り」。
この腓はふくらはぎを指して、それがひっくり返ったかのような痛みらしいです。
スネがつったり、背中がつったり、このような筋肉のけいれんはつらいですね。
さて、そんな筋肉のけいれんですが、場合によっては筋肉けいれんではないものがあります。
具体的にみていきましょう。
①振戦(しんせん)…特に手にみられる無意識での運動やふるえ。パーキンソン病や多発性硬化症、肝疾患で見られる。
②舞踏(ぶとう)運動…不規則な非対称の早い運動で、舌を出し入れしたり、しかめ面、踊るような運動。ハンチントン病などでみられる。
③アテトーゼ…ゆっくり続く運動で、指を虫がはうように、人によっては指から腕までがくねくね動く。先天性の疾患で多い。
④バリスムス…舞踏運動のひとつで、腕や足を投げ出すような粗雑な運動。視床下核の血管障害が多く、中年以降に起こる。
⑤ジストニー(ジストニア)…大きく緩徐な運動で、体をひねりと回転が絶えず、不規則に起こる。
⑥ミオクローヌス…一部の筋肉が素早く縮む。手に起これば、手に持っているものを落とし、足に起これば、転ぶこともある。脳炎ややその後遺症の可能性がある。
⑦チック…いきなり現れる、同じ運動や発声を繰り返す。頭を振ったり、顔をしかめたり、甲高い叫び声をあげたりする。男の子に多く、幼児期から学童期に初めて出ることが多い。すぐ終わるものもあれば、1年以上続く場合もある。
同じ筋肉けいれんでも、注意しなくてはいけないものもあります。
あまりに変な動きが続くときは、どんなことが起きたか覚えておいて専門家にみてもらうのがいいですね。
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