なんだか手に違和感がある。
腕に痛みがある。
こんなとき、ほとんどの人は手や腕に何か異常があると疑いますよね。
もちろん、それも合っているときもあるのですが、手や腕の違和感や痛みは首からきているときもあるんです。
手や腕の神経は頸(=首)の神経からくるものもあります。
C5とかC7とか聞いたことありませんか?
Cは頸(けい)神経を意味して、その5番目が原因ですよってときに「C5が原因です」と言うことがあります。
歯医者さんのものとはまた別の意味なので、こう言われても難しいですね。
頸神経はその名の通り首から出ていて、それが手の先までの感覚情報や動きの指示などをつかさどっています。
手が痛いのに手を施術してもらってもよくならず、首から肩あたりを施術すると手が楽になるなんてこともあります。
途中に神経を圧迫するものがあったり、血液の流れを邪魔するものが出来ていたりするためです。
胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)というのは、これの一つです。
もちろん、それがわかったところで、解決するわけではありません。
①どういう変化がカラダに起きているのか、
②筋肉なのか、骨なのか、神経なのか、さらに別の原因からか、
③神経であれば、その何番目が原因なのか
④どうしたら、それが軽減されるのか
など、色々と考えていく必要があります。
全部やろうとすると大変ですが、ぜひやってほしいのが①と④です。
②と③は専門家に任せていいと思います。
①のカラダの変化はその人しかわからないですし、皆さんが実際に欲しいのは④の答えですよね。
施術したその時はよくなっても、また痛みが出てくるのでは困ってしまいます。
①をしっかり言えて適切な処置や施術を受けることが、カラダが楽になる一番の近道です。
そして、私のところでも「宿題」という④の答えを出しますが、
治療を受けたり、病院に行ったりしたときは、
「今後、どうしたら今の症状に困らないで済むのか」
を聞いたほうがいいです。
私自身、以前別のところで働いていた時に、忙しいときなど④を忘れてしまうこともありました(言い訳ですね。すみません。)。
だから、その自分への戒めのためにも、「宿題だしますよ!」と宣言しています。
病院であれ、接骨院であれ、鍼灸院であれ、そこをきちんと答えてくれるのが親切なところだと思うのです。
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